弥生のソフトとクラウドの活用で効率的に業務が行えます

1965年創業、ファイル・収納雑貨メーカー、株式会社ミフジ（以下、ミフジ）。最近では2017年度のものづくり補助金に採択され、住宅内装材を文具や紙製雑貨の表面材として利用するオリジナルブランド商品の開発・販売にも力を入れている。今回は代表取締役社長で、経理などのバックオフィス業務も担当する染谷茂さんに弥生製品を使った業務効率化についてお話を伺った。

会計のプロの薦めで、会計・給与・販売製品を導入

栃木県那須烏山市にメイン工場である烏山工場を持ち、本社がある江戸川区の葛西工場では試作や短納期製品などに対応している。

もともとは家電メーカーで営業や販売促進などの仕事をしていたという染谷さん。結婚して、義父が設立・代表を務めるミフジに1989年から勤め始め、2006年に跡を継いだ。

「現在は従業員10名の会社ですが、私が入社した当時は、今より会社の規模が大きく、烏山工場だけでなく江戸川区にも工場があり、社員が70〜80人くらいいました。そのころ、顧問税理士事務所から経理・総務担当として入社してきたメンバーの薦めで、オフコンから『弥生会計』『弥生給与』『弥生販売』の前身製品に切り替えました。PCソフトとしては小回りがきいて使い勝手がいいと言っていましたね」

2006年に経理担当者が離職する際、染谷さんが業務を引き継ぎ、以来「弥生会計」「弥生給与」「弥生販売」を使っている。それまで経理の仕事はしたことがなかったが、前任者から引き継ぎの際に基本操作を教えてもらい、楽に使い始められたという。

会計・給与・販売業務は、役割分担して効率的に

「月々の給与計算は、勤怠管理ソフトの集計データをインポートして、処理しています。

社会保険は、算定基礎届の作成が便利ですね。2021年から押印が不要になったので、作成したデータをPDFにして、健康保険組合のサイトにアップすれば完了します。年末調整も令和2年分は変更点が多いと聞いていましたが、[年末調整ナビ]のガイドに従って作業を進めるだけで問題なく処理できました」

販売管理業務は、仕入伝票や発注書、売上伝票などを担当者がまとめ、月ごとの締めは染谷さんが行うというように役割分担しているそうだ。

「事務担当者や営業に『弥生会計』への経費入力を直接してもらい、私の方ではインターネットバンキングのデータを『弥生会計』に取り込んで、入出金管理をしています。会社の規模を縮小したことで経理専任の担当者を置くのが難しくなったための苦肉の策とも言えるのですが、結果的に経理作業を効率的に行えています」

「弥生ドライブ」の活用で、税理士事務所とのやりとりも楽に

ここ数年は「弥生ドライブ」※を使って会計事務所と会計書類を共有することで、さらに業務が効率化したそうだ。

• ※弥生が提供するクラウドストレージサービス。ご利用には「あんしん保守サポート」ご加入が必要です。

「年末調整や決算時は弥生製品で作成したデータを、『弥生ドライブ』で税理士さんに共有して、チェックしてもらっています。以前は、訪問日時を調整し、印刷して紙で確認してもらっていましたが、『弥生ドライブ』を使えばスケジュールが合わないこともなく、とても助かりますね」

決算は、会計事務所の確認後、インターネットバンキングで納税、と効率的に行っている。

「もう1つ『弥生ドライブ』で便利だったのは、過去のデータを復元できることですね。一度、会計事務所の方がアップロードしたデータを、こちらが間違えて古いデータで上書きしてしまったことがあったんです。しかも会計事務所のPCに元のデータが残っていなかった。ところが『弥生ドライブ』なら日付がわかれば遡ってその日のデータを復元できるということを教えていただけて、本当に助かりました」

世の中の変化に合わせて、オリジナルブランドのさらなる展開を目指す

2020年は新型コロナウイルスの感染が拡大し、商品を卸している書店や雑貨店の休業により売上が減少し、現在でも元の売上にはなかなか戻らないという。

「以前からペーパーレス化が少しずつ進み、ファイル・バインダーの需要は縮小傾向にありましたが、コロナ禍でテレワークが増え、その傾向は加速しています。2017年に始めたオリジナルブランド『+Materials』では、テレワーク等在宅での需要をターゲットとした収納系雑貨のラインアップの充実および数年前から手掛けている独特の染技法を用いる手ぬぐいを使ったメガネケースやカードホルダーといった商品など、今後新たなシリーズとして定番商品化していきたいと思っています」

• ※本記事の内容は、取材当時のものです。